学生時代に感じた待遇面の魅力。決め手は若手が活躍する環境。
──髙松建設にご入社された経緯を教えてください。
大学は建築学科を専攻し、設計などを学びました。図面を引く講義も楽しかったのですが、「体を動かすことが好き」「現場で活躍したい」という自分の志向性に気づき、就職活動では施工管理職になる道を選択。ゼネコンを中心に、10社程度の選考に臨みました。当社に対して最初に惹かれたのは、正直なところ「年間休日126日の週休二日制」「希望している勤務地で働ける」という待遇面でした。ただ、「更地の段階から参画し、お引渡しに至るまで全工程に携われる環境」「若手のうちから裁量権が付与され、活躍できる社風」というお話が魅力的で、最終的な決め手になったことを記憶しています。
──所長になるまでの仕事内容やキャリアステップについてお聞かせください。
入社後はステップバイステップで着実に仕事を覚えながら、所長を目指すというイメージです。たとえば1年目から3年目までは係員として、所長から指示を受けた通りに工事が進んでいるかを確認したり、安全書類や監督省庁への報告や記録のためなどに不可欠な写真撮影を行なったりします。あとは、職人さんたちとやりとりをしつつ、作業が円滑に進むように「現場をサポートをする」ような立ち位置でした。4年目年から6年目になってくると、現場を動かすための施工計画の図面などを理解した上で、「現場全体を見渡して行動する」といった、所長を補助する立場へと移行します。また、後輩の育成も重要で、自分が丁寧に教えてもらったやり方を引き継ぎ、実践を通じて伝えていきます。さらに、実務を通じて所長の業務を覚え、求められる視点や責任感を身につけていく必要があります。
──今、所長として3年目と伺っています。現在の業務について教えてください。
現場の管理全般を統括するのが所長の役割になります。まずは、作業計画の立案から日程・工程管理、図面の作成やチェックといった業務を担当。さらに、係員と情報を共有しながら、「安全・工程・品質などが、計画通りに進行しているか?」など現場全体を把握し、調整に努めます。今はRC造の賃貸物件のマンション2棟を手掛けており、過去にはS造も経験しました。工期は規模によりますが概ね1年程度で、所長になると最初から最後まで立ち会います。当社は以前、RC造が多かったのですが近年はS造も増加しており、私が次に担当する現場もS造です。施工管理としてのベースは同じですが、技術や工程などは大きく異なります。RC造で培った知見を活かし、S造の経験をさらに積むことで、双方のノウハウを高めることを追求していきたいと考えています。
会社のシステム面と環境が、「早期の所長昇進」を後押し。
──早々に所長として活躍されています。早期に昇進できた理由を、どのように分析されていますか?
「これをやったから、所長になれた」という確信は、率直なところ自分の中に答えはありません(笑)。ただ、入社当時から「上司や職人さんたちと、積極的にコミュニケーションをとること」は、好きで得意でした。今にして思えば、そのおかげで「こうしたら上手くいくよ」といったアドバイスをもらったり、何かあったときなどにすぐフォローしてくれたりする関係性が育まれました。そんな周りの支えのおかげで、早めに仕事を覚えられたという側面はあるかも知れません。
ただ、最大の理由は「会社のシステムや環境」にあります。一般的に施工管理職の所長になる上で最も負荷がかかるのは“お金の管理”です。プロジェクトに関わる費用をすべて理解して、管理することが求められるためです。しかし、当社の場合は「購買部」がその領域を担ってくれるため、所長は現場に集中することができます。そのため、早い段階で所長として活躍できるという道が拓けているのです。もちろん、会社全体でキャリアアップを促進する環境も、早期の成長に繋がります。
──仕事のやりがいについて教えてください。
毎日、工事が進んでいくのを見られるのは、シンプルにうれしいです。また、計画段階から参画し、自分が思い描いた図面通りに美しく仕上がっていく様を、最後まで見届けることが出来るのは、所長ならではのやりがいだと感じます。入社してから10箇所ほどの現場を経験。そのうちの5箇所で全工程に関わってきましたが、今でも「更地状態」と「建築後」の写真を見比べたときに、驚くぐらいの感動があります。
また、オーナー様からのお褒めの言葉もやりがいです。仕上がりを評価していただいたり、工事の途中の段階で見学に来られた際、使用されている鉄筋の量などを見て「やっぱり、髙松建設さんは本当にしっかりしてるね」と言ってもらえたりすると、自分の仕事が確かな価値を生み出していることを実感します。当社のRC造の物件は、建築基準法で定める地震力よりも15%UPという独自の厳しい設計基準を満たしており、詳しい方ほど感嘆の言葉を口にされることが多いですね。
所長に近づく毎に、責任感が深まる。
──所長になったことで、心構えなどは変わりましたか?また、今後の目標を教えてください。
係員のときは、職人さんとコミュニケーションが楽しく、協力しながら現場をスムーズに進めていくのが仕事の醍醐味でした。ただ、所長になると自分が全責任を背負う立場なので、「楽しい」という気持ちだけでは務まりません。振り返ると、係員時代は「何かあっても、所長が何とかしてくれるだろう」という甘えがあったように思います。実際、助けてもらったことは数多くありました。しかし、今は職人さんたちと良好な関係を築くだけでなく、締めるときは締めるなど、メリハリをつけた対応が欠かせません。この心構えは一朝一夕に身についたわけではなく、実務を習得するとともに、それに伴う「責任感」が育まれていきました。今後の目標は、規模や工法の異なる様々な現場を経験し、知識と対応力を高めることです。現場が好きなので、当面は施工管理としてのキャリアアップに注力したいと考えています。
──休日の過ごし方や趣味など、プライベートはどのように過ごしておられますか?
子どもと遊ぶなど、家族と一緒に過ごす時間が多いですね。週休二日でしっかり休めるので、家族サービスに力を入れてます(笑)。また、高校生まで野球に打ち込んでいたこともあって、同僚に誘ってもらい草野球チームに入りました。汗を流しながらプレーを楽しむとともに、家族も一緒に集まるので団らんのひとときにもなっています。
──最後に、髙松建設の施工管理に向いている人の特徴についてお聞かせください。
元気な対応ができて、「会話が好き」という方に向いていると思います。中でも、相手の話をじっくり聞き、自分の意見をはっきりと言える方に、施工管理の仕事はピッタリではないでしょうか。ベテランの職人さんたちと綿密にコミュニケーションをとりながら進める仕事なので、話を聞く力があれば現場が気持ちよく円滑に進みますし、一方で必要なときには物事を伝える必要があるからです。その会話力があれば、自ずと施工管理に必要な「調整力」が培われていきます。あとは、やる気があれば任せてもらえるなど、若手が活躍できる環境です。仕事はイチから学べますし、わからないことがあればすぐに聞くことができる風土が根付いているので、「早々に所長を目指したい」という方には、最高の会社だと思います。