スタジアムの迫力に魅了され、建築学科へ。大学院でさらに学びを深める。

──学生時代の学びについて教えてください。
高校生のときに物理と計算が得意だったことと、サッカーが好きで応援に行ったときのスタジアムの迫力に魅了されて、大学は理工学部の建築学科へ進学しました。学部生の時から鉄骨や鉄筋コンクリートの特徴など、「構造」について学び、構造設計ソフトの使い方なども、レクチャーを受けました。その後、より高い専門知識を学ぶために大学院に進学。そこでは、研究活動がメインでした。私の場合はちょっと特殊な領域で、関東に2つしか無い「積雪荷重」を研究できる研究室に入り、学会で論文を発表しました。積雪を選んだ理由は、めずらしい課題に取り組みたいという気持ちと、父親が秋田出身で“雪”がもたらす影響に興味があったからです。
──就職活動では、どんな取り組みをされていましたか?
軸にしていたのは「建築物の規模感」でした。巨大な建築も面白いと思うのですが、そうなるとどうしても“建物の一部分だけを担当する”ことになります。それよりは、「建物全体の設計に関われる方が達成感を味わえるのではないか」という考えを優先し、就活に取り組んでいました。受けたのは10社ほどで、面接では研究の内容を深堀りするような内容が多かったと記憶しています。この辺りは、学部と大学院の就活の違いかも知れません。また、入社後に当社の面接官から聞いたのは、自分が手掛けてきた研究を説明できる「論理的思考」や「言語化能力」を、重視していたそうです。
──髙松建設を選んだ理由をお聞かせください。
まず、就活で軸としていた「規模感」がピッタリでした。次に、「建築基準法で定める地震力を15%割り増して計算する厳しい設計基準」という、安全性の高い建築物を設計することで、お客様に寄り添い、安心して使えるものを提供するという会社の姿勢に共感して選びました。会社説明会のときから学生に丁寧に接してくれる社風にも、好感を抱きました。説明会の直後に「個人面談」の場を設けてもらったのですが、そこで就職活動に関する具体的なアドバイスを多くいただきました。そんな、お客様にも学生にも「親身に寄り添ってくれる」という社風に加えて、最初に内定をいただいたというご縁が、入社の決め手です。
“ものづくり”の楽しさがやりがいに。創意工夫や提案が面白い。

──構造設計士の仕事内容を教えてください。
構造設計には、デザインを担う意匠設計者が、お客様に提案するための「企画設計」と、その後に具体的な設計を担う「実施設計」があります。私は入社して1年半、「企画設計」に携わってきました。今、ちょうど実施設計も少しずつ経験している最中です。社内ではだいたい2年目の後半から3年目くらいで、企画設計から実施設計へと移り変わるイメージですね。企画設計も面白いですが、実際に建つものを担う実施設計は、花形のポジションだと思います。
──業務で「大変に感じたこと」はありますか?
最初の頃は、「初めて担当する、複雑な形状」などで苦労を感じたことがありました。そもそもの考え方もわからないですし、「それを具現化するのが、難しいのかそうでないのか?」の判断にも困るので、大変でした。たとえば「大きな窓のある部屋を設けたいので、ここの壁を取り除いてほしい」という要望を受けたことがあります。ですがそこの壁を取り除くと、建物の重心が偏ってしまい、建物全体のバランスが悪くなってしまいます。そこで構造設計として「ほかの壁や柱のサイズを上げてバランスを良くする」といった工夫をして、そのデザインを実現させました。一度経験して解決すると、自分のノウハウになって次からは困ることは無くなります。また、「バルコニー床を建物から、4メートルほど跳ね出したい」という要望がお客様から出たこともあります。このときは、下に梁(はり)を添えて強度を担保し、お客様の要望を実現しました。
──仕事のやりがいは、どんなときに感じますか?
大変なことの裏返しでもあるのですが、過去の経験を活かし、試行錯誤を経て、上述のようなケースで構造設計として成立させたときは、大きなやりがいを感じます。
意匠設計や設備設計などみんなと一緒に進めていくこの仕事には、独特の楽しさがあります。構造設計は「安全を担う仕事」です。当社が大切にする、建築基準を大きく上回る設計基準でお客さまに高い安全性を提供するという大切な使命を担うポジションでもあります。責任は重大ですが、その分がやりがいにもつながっているのを感じます。
着実に成長できる環境で、キャリアアップ。プライベートも充実。

──「髙松建設を選んで良かった」と思う点は、どんなところでしょうか?
「成長できる環境」と「雰囲気や風通しの良さ」ですね。同じグループに若手のリーダーが在籍していることもあり、非常に質問がしやすい環境です。まずは自分でやってみて、わからないことがあれば、すぐに質問することができるので、成長スピードが早い職場だと実感しています。また、先輩の業務を手伝う機会があることも、良いところです。たとえば、これまで経験したことがない「実施設計の業務の一部」を任され、その成果を先輩に見てもらうことで、着実なスキルアップにつながります。
──趣味やリフレッシュの方法をお聞かせください。
趣味はテニスで、月1回ほどプレイしています。体を動かすのが好きなので、1人のときはランニングやスポーツジム、高校の同級生たちと都合が合うときには他県まで遠征して、パークゴルフを楽しんでいます。社員同士で飲みに行くことも多く、月1回ほど仲の良いメンバーと居酒屋に行ってコミュニケーションをとることも、リフレッシュの機会になっています。現在、一級建築士の試験に向けての勉強の追い込み中なので、それが終わったら、存分にプライベートを楽しもうと考えています。
──今後の目標について教えてください。
まずは、最近徐々に任せてもらっている「実施設計の業務」を覚えるのが、目下の目標です。今のところ、先輩のサポートを受けながら進めているので、一歩ずつ着実に成長したいと考えています。最終的には、就活の軸としていた「一つの建物の構造設計を、全部自分で行う」というレベルに達することができるよう、日々努力したいと思っています。