フランクな接し方や手厚い対応に「親身になってくれる」と確信して入社

──入社の経緯と決め手を教えてください。
大学では海洋建築工学を専攻し、石油の掘削機や潮流の研究など、建築と環境にまつわる内容を勉強しました。もともと建築に興味があり、環境のことも学ぶことで「建築に携わる上での強みになるのでは」と考えたのが進学の理由です。就職活動は建築業界に絞り、体力に自信があったことに加えて、人とコミュニケーションを取るのが好きだったことから、職種は施工管理を選択しました。就活で軸にしていたのは人柄です。いくつかの建築会社から話を聞く中で、当社のフランクな接し方が最も自分に合っていると感じました。さらに、面談前に人事部から連絡をいただき、現場見学をさせていただきました。そこで「本気で自身の就職活動に親身になってくれる。入社後の対応も手厚いに違いない」と確信し、入社を決意。実際、入社後1か月の研修、その後も月1度以上のペースで研修があり、さらに4日間の宿泊研修も実施されるなど、大切に育成されていることを実感します。
──研修について、具体的な内容をお聞かせください。
最初の1か月の研修では、1週間は営業部、設計部、工事部が合同で名刺の渡し方など、基礎的なビジネスマナーを学びます。その後は部門に分かれ、工事部では1年目が主に担当する鉄筋の写真の撮り方や、職人の方との対応の仕方などとともに、安全面を重点的に教わるのが特徴です。クレーンを動かすための資格を取得し、クレーンの仕組みや事故要因になりそうなリスクなどを覚えました。さらに、油圧ショベルについても説明を受け、たとえば「赤色のランプが点灯しているときは可動域の限界」といったレクチャーを受講。ほかにも、バルコニーの仕組みや足場の組み方の安全基準といった法律に関わる講義があるなど、濃密な研修でした。現場に出てから行われる、1か月に1度以上の研修では安全面での復習や、「閉鎖空間の地下で酸素濃度を事前に調べることの重要性」「躯体図面の意味」「CADの基礎的な操作」などを、順次教えてもらいました。
「図面が理解できて工程を把握」「職人の方から頼られる」など、成長を実感できる瞬間がうれしい。

──覚えることが多い入社1年目だと思いますが、記憶に残っている大変だった出来事はありますか?
断熱材であるウレタンの吹付工事での失敗です。ウレタンは、建物の温度を管理し、結露などを防止するために必要な工程ですが、吹き付けると膨張するという特性があります。本来は30cmの厚みが求められる中で、50cmになってしまうと、室内が圧迫されてしまい、決められた空間の中での配置ができなくなってしまうのです。しかし、当時の私は「規定の場所に吹き付けられているか」の確認はしたのですが、厚さの管理まで意識が向いていませんでした。協力会社から「このままだと取り付けができない」と相談を受け、カッターナイフで削って対応した経験は、段取りの重要性を痛感する教訓になりました。
──では逆に、仕事を通じてうれしかったエピソードを教えてください。
「少しずつ成長しているな」と感じたのは、図面を見て仕事ができるようになったときです。最初は、建物の基礎段階の躯体図に書かれている数字や記号の意味が難解でした。大学でも図面についての授業があり、寸法線といった基礎的なことは学んでいましたが、具体的な知識は実務を通じて身につけていきました。今ではある程度、図面を読めるようになり、先回りして必要な工程が理解できるようになってきています。次席に必要な部材を申し出た際、「仕事の流れがわかってきたね」と褒めてもらったときは、大いに励みになりました。
あとは、職人の方から頼られるようになったときも、喜びを覚えます。最初は「この墨は何の基準?」と質問されても、「確認します」と持ち帰るばかりでした。しかし、今では図面と現場が頭の中でつながるようになり、6割ほどは即答できるようになってきています。また、「ここに資材を置くと協力会社が困るので、別の場所を案内しよう」といった細かい配慮ができるようになりました。
すべての工程に携われるからこそ知見が蓄積。建築物の裏側や意図を読み解ける面白さ。

──髙松建設ならではと感じる、成長環境はどんな部分にありますか?
基礎段階から竣工に至るまで、すべての工程に携われるところです。建物全体が仕上がっていくまでの順番を一貫して体験することで、協力会社や職人の方の動きを知ることができます。当初は現場での作業を目にしても、作業の内容や工程における必然性などを把握しきれていませんでした。しかし、知識を一つひとつ積み重ねていくことで、今ではそれぞれの役割についての知見が深まりました。
また、これまでは何気なく眺めていた建物の出っ張りなどを見かけたとき、「あの裏には梁が存在し、力を分散するために鉄筋が縦横に通っている。加えて、断熱材や軽量鉄骨が組まれている」といった苦労と技術の結晶であることを、実地で経験する中で知ることができました。完成後には見えなくなってしまう「構造」から「仕上げ」までを知ることができたのは、一気通貫で関われる髙松建設だからこそだと思います。建築物の裏側やその奥にある意図までを読み解けるようになったことに、自分の成長と仕事の面白さを感じます。
──所長や先輩からの指導方法について教えてください。
特徴的だと感じるのは、現場での流れに即して教えてくれる指導方法です。たとえば墨出し作業であれば、最初は「どこに資材を置けば、邪魔にならないか」を図面を確認しながら、環境づくりのレクチャーを受けることからスタート。少しずつ慣れてくると、最初は先輩が作業していた墨出しを、自分たちで実施するようになります。何層にも重なる壁面の、基準となるコンクリートの躯体部分に、断熱材の範囲や配線の位置などを書き込んでいく作業です。
また、躯体に直接書き込む、配慮すべき箇所や寸法などのメモも重要な意味を持ちます。協力会社や職人の方が、墨出しやメモを土台に作業を行うので、「数ミリの違いが許されない」という責任を持って仕事を進めています。ほかにも、段取り力も重要です。工程を理解することで職人の動きを察し、事前に動いて環境を整えるなど、円滑に現場を動かすため教えを受けています。
──今後の目標をお聞かせください。
早期に1級建築施工管理技士の資格を取得し、所長を目指したいです。私がこれまで一緒に現場で働いてきた所長たちは「また、あの所長と一緒に働きたい」と協力会社や職人の方から、信頼されている方々ばかりでした。私も「谷原の現場なら、ぜひ協力したい」と言われるような所長になれるように、精進します。