入社の決め手は、人事担当の真摯な対応。現場経験を踏まえた率直な説明が印象的。
──学生時代について教えてください。
大学は理工系で、建築土木を専攻していました。建築土木を専攻した理由は、小学生のときに実家が建築されていく様子に衝撃を受けたことです。骨組みの状態から、短期間で建物が完成していく過程に強い印象を受け、将来は建築に関わる仕事に就きたいと考えるようになりました。大学では建築士のコースで学んでいたのですが、早々に「図面を引くのは、自分には向いていない。むしろ、原寸大の構造物を作るほうに魅力を感じる」という特性に気づきました。そのため、卒業後は建築業界の中でも現場に近い立場で働く道を志望しました。
──どのような軸で就職活動をされていましたか?
大学3年次に、一般に「現場監督」と呼ばれる業務が、職種としては「施工管理職」に該当することを知りました。現場で工程・品質・安全・原価を管理し、建物の完成に責任を持つ点に魅力を感じ、施工管理職に応募先を絞って就職活動を進めました。合同説明会や企業説明会では約10社の話を聞き、ハウスメーカーとゼネコンを中心に比較しました。その上で、転勤頻度が高い傾向のある大手ゼネコンは選考対象から外し、「グループ基盤があり経営が安定しているゼネコン」「中小規模でも財務基盤が安定している企業」「地域に根差して事業を展開する企業」の3タイプを軸に選考を進めました。
──髙松建設を選ばれた理由をお聞かせください。
内定は、地域密着型の建設会社と当社の2社からいただき、最終判断まで迷いました。前者は何度か面接を受ける中で、社員の方の人柄が溢れ出る社風でした。最終的に当社を選んだのは、「会社の安定性」「希望の勤務地を選択できる」「待遇の良さ」に加えて、担当人事の方の真摯な対応が決め手になりました。就活では人柄を重視していたのですが、担当人事の方が現場経験者で、施工管理の仕事について「大変なこともある。だからこそやりがいも大きい」ということを、本音で話してくださったのです。真摯な姿勢に、強く心を動かされました。問い合わせへの回答も迅速で、就職活動を進めやすかったことも印象的でした。
同期との情報共有が成長を支える。上長・先輩から業務を体系的に学べる環境も。

──入社後に感じた、率直なイメージを教えてください。
入社後の研修を通じて、20名以上いる同期たちとの絆が生まれたことが印象深いです。研修の時期は早く帰宅できるので、みんなで集まって交流を深めていました。今でもつながりは強く、スポーツ観戦に行ったり、ご飯を食べに行ったりしています。ただ楽しむだけではなく、真剣な仕事の話をしたり、現場の情報共有をしたりすることも多いです。内容としては、協力会社との調整方法、上長とのコミュニケーション、工程管理の進め方などを互いに情報交換しています。例えば、竣工を経験した同期からは、竣工時に必要な書類の整理方法や、次の現場に向けての準備の仕方などを聞くことができ、実務理解の助けになっています。また、資格取得に対して同期と一緒に励まし合いながら取り組めるのも良いところです。
──上長や先輩との関係について、お聞かせください。
上長との関係では、当社では電子化を推進しているのですが、その担当をしている部長のもとにいたので、施工管理ソフトの使い方や書類の作り方などを丁寧に教えてくれました。先輩社員については、入社5年目の先輩に対して、「こんなにスマートに業務を推進できるんだ」と驚いた記憶があります。指導の際には「なぜこの作業が必要なのか?」「今、どの工程なのか?」「危険な箇所はどこか?」などを、わかりやすく丁寧に教えてくださるので、とても理解が深まります。先輩の背中を追いかけながら業務を覚え、早く独り立ちできるように全力で取り組んでいます。
──現在の仕事内容を具体的に教えてください。
現在は2つ目の現場に配属され、基礎工事段階で地中梁の配筋状況を中心に、施工記録として写真撮影を行っています。今ちょうど山場に入っており、撮影する項目が多くなるなど、確認作業が増えてきました。ただ、写真の管理や整理については、アプリを使うので難しくはありません。
また、当社では安全管理を特に重視しており、1年目の段階から安全に関する観察ポイントを上長から具体的に指導されます。朝礼では、当日の作業内容に応じて協力会社へ注意喚起を行い、危険箇所の共有を担当しています。このほか、測量・墨出しの補助、職人の入場確認・作業内容の確認、廃棄物の手配、安全掲示物の作成など、現場運営に必要な基礎業務を担当しながら、施工管理職としての役割と業務範囲を段階的に身につけています。
キャリアアップを重ねながら所長を目指す。そのために早く独り立ちするのが目標。
──研修や教育制度について教えてください。
入社後、最初にすべての部署合同での研修が行われます。そこから部署ごとに分かれて、約1か月半かけて基礎的なことを教わります。研修では安全教育に重点が置かれており、例えばクレーン作業の仕組みや揚重に伴う危険性、玉掛けをする作業員の資格確認を確実に行うなど、安全に関わる基本的なことを学びます。配属後も月1回の研修があり、学び直しと知識の定着につながっています。
また、私が所属している工事部では、4日間の宿泊研修も実施しています。研修では座学に加え、普段は協力会社が施工する足場を自分たちで実際に組み、「どの箇所が不安定になるか?」「正しいつなぎ目はどこか?」などを実地で学びます。また、開口補強の勉強も役立ちました。窓や配管を通すための穴(開口部)を開けると、周りの強度が落ちてしまいます。「この大きさの穴なら、これくらいの補強が必要」という計算やルールを、自分で導き出して体感できたことは大きな収穫でした。もちろん現場でも丁寧に教えてくれますが、自分たちの頭をひねりながら試行錯誤した経験は、得難い財産になっています。
──今後の目標を教えてください。
この先、当社でキャリアップを重ねながら、将来的には所長になるのが目標です。所長として現場を統括するためには、一級建築施工管理技士の資格取得が重要だと考えています。そのため、現場で経験を積みながら、取得条件となる実務経験3年を確実に積み上げます。
さらに、大学で学んだ建築の知識を体系化する観点から、一級建築士の資格取得にも挑みたいと考えています。ただ、それはまだ先の話であり、当面の課題は、図面や建物の構造を理解できるようになることです。ステップバイステップで経験を積みながら全体の「納まり」が把握できるように、まずは独り立ちすることを目指します。